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最新記事【2008年09月26日】

ホーチミンの天気/気候
ベトナムは日本の南西約3500キロにあるインドシナ半島の東半分を占めており、北は中国、西北はラオス、西南はカンボジアと周囲3方が隣国に囲まれています。 ホーチミンシィは南北に長く伸びたベトナムの東南部に位置しており、北部にある首都のハノイとは760キロ離れています。市の東側にはサイゴン川が流れ、市の南側は南シナ海と接する豊かなメコンデルタに位置しています。 市の総面積は約2090平方キロで東京都と同じくらいの大きさを持ち、市とはいえ州と同格の都市で幾つかの県にまたがる、という面白い構造になっています。

また、ベトナムは南北に長い国土を持っているため、地域によって気候が異なりますが、南部にあるホーチミンシティは典型的な熱帯気候です。5月から10月頃までが雨季、11月から翌4月頃までが乾季と2つの季節があります。雨季には毎日のように雨が降りますが、だいたいが1日に1時間程度ざっとスコールが降る程度で、日本の梅雨のように一日中だらだらと降ることはあまりありません。

年間の平均気温は28度ですが、乾季の終わりから雨季に掛かる5月初旬には最高気温が40度近くにまで達することもあります。その時期には湿度も高くて、大げさではなく不快指数100%のように感じられる日もあります。また、乾季の12月頃には最低気温が15度くらいになることもあり、その頃は湿度も低く一日中過ごしやすい季節となります。年間を通しての湿度は平均75%ですが、蒸し暑さの厳しい中部よりも幾分過ごしやすい気候です。

ホーチミン観光ホーチミンシティは1年中暖かい熱帯気候の都市で、南シナ海に面しているロケーションから、フランス統治時代には海洋貿易で発達し、ベトナム統一後にはベトナム第1の商業都市になりました。また、フランス時代の影響も色濃く残った独特の文化を持つ都市で、ベトナム北部や中部の人々とは少し違い、南国らしい開放的な性格の人々が多く暮らす街です。

ホーチミンの歴史を学ぼう!
今のホーチミンシティのある一帯には、もともと現在のカンボジアの主な民族であるクメール人が住んでおり、クメール王国の影響下にある地域でした。 17世紀にベトナムの内戦からこの地に逃げ出して来たベトナム人難民に、当時のクメール王が定住を許可して以降、大量のベトナム人が流入し、ベトナム人の定住者が増大しました。

当時、クメール王国の弱体化でそれを阻むこともできないまま、当地は徐々にベトナム人の土地として定着するようになり、ベトナム中部を支配していたフエ王朝の支配下に入っていきます。

その後、1858年に起こったフエ王朝とフランスとの仏越戦争敗退で、1887年にはベトナムはフランスの植民地となり、当時のベトナムにラオス、カンボジアを加え、フエを都としたフランス領インドシナ連邦が成立します。その頃には当地はサイゴンと呼ばれ、サイゴン港の開港で植民地貿易の拡大とともに急速に発展していきました。このフランスの統治下にあった時代、サイゴンはフランスから多くの影響を受け、「東洋のパリ」とか「極東の真珠」と形容されるコロニアル文化の華が開いたのでした。今なお残る当時の古典的な欧風建造物も、当時に数多く建てられたものです。

第2次世界大戦を挟み、一時は日本軍がインドシナに進駐していましたが、大戦終結後には日本軍は撤退し、ベトナム共産党のリーダーであったホーチミンがハノイでベトナム民主共和国の独立宣言をしましたが、再びフランスによってベトナム南部を制圧され、その後独立を求めた戦争が長期化します。1954年、フランス軍の敗北によるジュネーブ協定で、北緯17度線を軍事境界線としてベトナムは北と南に分断され、北はハノイ、南はサイゴンを首都とする2つの国が成立します。

その後、実質的に撤退したフランスに代わり、アメリカがベトナムを「東南アジアの自由主義の砦」として捉え、南ベトナム政府に介入してきたのでした。1960年に南ベトナムの解放と南北ベトナムの統一を目指し、サイゴンで南ベトナム解放民族戦線が生まれ、北ベトナムをバックボーンにしたゲリラ戦でアメリカを背後にした南ベトナム政府軍を圧倒する成果を挙げだすと、アメリカは北ベトナムに対する爆撃を開始すると共に、本格的に軍事介入して戦争は次第に泥沼化しだしたのです。

南ベトナム各地では解放戦線が一斉に蜂起し、アメリカの大掛かりで近代的な兵器にゲリラ戦で対抗し、戦果は拮抗していました。この間のアメリカの膨大な量の爆弾投下と化学兵器の使用に対して、世界の世論の非難や反戦運動の高まりもあり、1968年に北爆を中止、その後に軍を撤退しました。同年、解放戦線は南ベトナム臨時革命政府の樹立をしますが、その後もアメリカは旧南ベトナム政府に対して支援を続け、サイゴンもなお戦火に晒されます。しかし北ベトナムの攻勢もあって劣勢は否めず、1975年にはサイゴンが陥落して30年の長期戦争が終結し、翌年には南北統一選挙が行われてベトナム社会主義共和国という統一国家が成立したのです。

その後、旧政権の首都であったサイゴンは、共産党の指導者でベトナムの父として人々から親しまれていたホーチミンの名を由来にし、新たにホーチミンシティと呼ばれるようになりました。しかし旧名の「サイゴン」という呼び名はベトナム人の間では今でも普通に使われており、都会的で華やかなものを表現する場合などにも「サイゴン風」といった形容詞的な使われ方をしています。フランス統治時代の歴史的な建造物と近代的な高層ビルが混在するこの街は、1986年に改革されたドイモイと呼ばれる経済や外交の大きな刷新政策により、ベトナム随一の市場経済都市としてますます発展を続けています。

ベトナムの文化
ホーチミンシティには、近年ベトナム各地から数多くの人々が流入しており、地域によって違う言葉や習慣が交じり合って、ホーチミン独特の文化を作り出しています。ホーチミンに住む民族は、ベトナムの他地域と同様にキン族が約90%と多数派を占めており、その他にベトナム系の華人が約8%、クメール人や先住民のチャム族などが2%となっています。また他地域の人は、ホーチミンに住む人々のことを、その民族に関わりなくサイゴン人と呼んで他地域と区別しています。

キン族はみなベトナム語を話しますが、その出身地域によりアクセントはそれぞれ違っていて、南部訛りが約50%、北部訛りが約30%、中部訛りが約20%となっており、雰囲気の違うベトナム語が街中で飛び交っています。また、年配の人の中にはフランス支配時代に学んだフランス語を話せる人も多く、アメリカが影響力を行使して街中に英語が氾濫していた時代も長く、英語については結構話せる人が多いです。

宗教についても、ベトナムは仏教国ですが、ホーチミンでは仏教徒は約50%で、キリスト教系が約14パーセント、ヒンドゥやイスラム、土俗的なものなど合わせて約2%、その他34%は無宗教と、ホーチミンの文化的多様さがうかがわれます。一般的にベトナム人の気質として、中国人にも似た勤勉さや器用さがあげられますが、長きにわたる他国からの支配の経験からか、強い連帯感をもつ村社会が形成されてきたからでしょうか、他人に対するのと身内に対するのでは大きな違いが見られます。だから最初は刺々しかったりあまり友好的でなかったりするのですが、一旦心を開くとものすごく親しくなります。

また、その歴史の大半が戦争の歴史ということもあって、戦争に赴く男に代わって家を守る女性が強くなるのは必然で、女性が凄く強いことです。恋人や夫に対する拘束力や強制力も強く、男性が女性に叱られている姿を見ることはよくあります。それと、地域によっても大きな違いがあり、多少は私の偏見もあるでしょうが、一般的にホーチミンに居る北の人は礼儀正しくインテリっぽい人が多いですが、あまり心を許せないようなタイプの人が多く、反対に地元の南の人は開けっぴろげで大らかでな好人物が多いようです。

時差
ホーチミンと日本との時差はマイナス2時間です。たとえば日本が12時のとき、ホーチミンは10時です。差は2時間ほどですから、あまり時差ぼけなどの対策を講じる必要はないでしょう。

ビザ
ベトナムへの入国は、以前はビザが必要でしたが、2004年1月より短期での観光やビジネス目的の入国については、日本人はビザが免除されるようになりました。パスポートの残存有効期限が3ヶ月以上で、ベトナムへは15日以内の滞在日数、そして帰国用または第3国への航空券を所持していることなどがその条件です。

マナー
ベトナムは仏教国ですが、タイの寺院を訪れるときのような宗教的戒律はあまりなく、ホーチミンシティにある仏教寺院では服装などもあまり気にする必要はありません。ただ、イスラム寺院では女性の服装はタンクトップやミニスカートなど露出度の高いものは避けたほうがいいでしょう。いずれにしても、宗教的な施設へ出かけるときには控えめな服装が望ましいですね。また、中国から長年にわたり儒教的な教えの影響を受けていたことから、人前での女性の喫煙については好ましく思われていません。観光で訪れる外国人に対して文句を言うような人はいませんが、頭の片隅に控えておいてください。

通貨と為替レート
ベトナムの通貨単位はドンで、200、500、1000、2000、5000、1万、2万、5万、10万の9種類です。硬貨はなく、すべてが紙幣で5000ドン札と2万ドン札は絵柄も色もよく似ているので間違わないようにしましょう。両替は空港はもちろん街中の銀行や両替所、ホテルなど、いたるところでできますが、両替所が一番レートが良く、次いで銀行となります。ちなみに2007年8月のレートでは、1円が136ドンです。

ただ、ドンから円やドルへの再両替ができる所は少なくて、しかもレートも悪く時間も掛かりますから、ドンは使う分だけ両替したほうがいいでしょう。ホーチミンシティのホテルやレストラン、ショップなど観光で訪れるようなところではUSドルが使えますから、比較的小額単位のUSドル紙幣を多く持って行くと便利です。細かい日用品や街中でのジュースなどはドンで、ちょっとまとまった支払いはドルで、と使い分けるのもいいでしょう。それと、今では銀行のATMも街中のあちこちで見かけますから、クレジットカードでキャッシングもできるようになりました。

物価
ホーチミンの物価は、庶民生活レベルでみると日本の5~6分の1程度で、かなり日本との違いがあります。屋台の麺料理で有名なフォーなどは7千ドンくらいからありますし、ェーと呼ばれる果物入りの冷たいドリンクなども同じく7千ドンくらいからあります。フランスパンなどは1千ドンですから日本の30分の1ですね。雑貨なども日本で買うのとは随分差がありお安く手に入りますから楽しみです。ただ、ホーチミンでは庶民の通う市場レベルにおいても、定価はなくてすべてが交渉で決められる社会です。そうした所では、旅行者ではなかなか太刀打ちできそうにはないでしょうが、それでも同じ目線で接していくことで互いに気持ちのよい交流となると思います。

ホーチミンシティへの空の玄関口となるホーチミン/タンソンニャット国際空港は、ホーチミン中心部から南へ約8キロの郊外にあり、かつてはサイゴン国際空港と呼ばれていました。ベトナム戦争中には、南ベトナム空軍やアメリカ軍の最重要軍事施設としても機能していました。空港に掲示されている航空機の到着ボードに表示されるIATAの国際空港コードは、今もなお当時のサイゴンの略称「SGN」が使われています。日本からは日本航空や全日空、ベトナム航空などが約6時間で直行便を運航しており、近隣国のバンコクや香港、台湾、シンガポールなどの主要都市とも各航空会社が路線を結んでいます。

この空港ではハノイやフエ、ダラットなどベトナム各地への国内線も発着していますが、空港全体としては日本のローカル空港規模で、従来のターミナルはこじんまりしていて使いやすい大きさです。また、日本のODAによって建設された2007年7月完成の国際線新ターミナルは、これまでのターミナルと違い10万平方メートルの広さがあり、年間1千万の旅客利用に対応できる規模です。この新ターミナルは国際線専用で、これまでのターミナルは国内線の専用となります。

入国に関しては、まずは到着ゲートから入国審査カウンターへ向かい、パスポートと記入済の出入国カード(2枚1組)を提出します。これらはそのまま返してもらえるので、審査済の判子を確認した上でターンテーブルで荷物を引取ります。その後、税関審査カウンターで先ほどの出入国カードを係官に渡すと、2枚目のみが返却されますから、出国時まで大切に保管しておきましょう。税関は資本主義国と比べるとちょっとチェックが厳しいかな、という感じがします。

出国の際には、まずはチェックインカウンターで搭乗手続きをしますが、預け入れ荷物のX線検査はチェックイン後に行われるため、もし不審物の疑いをかけられた場合には、再度カウンターまで戻って荷物を開けて検査を受ける必要があります。チェックインが済んで搭乗券を受け取ったら税関のチェックを受けますが、問題がなければスムーズに通過できます。ビデオやVCDなどについては、事前チェックを受けた証明書がなければ持ち出せませんから注意しましょう。その後は出国審査を受けて、搭乗待合室に向かいます。

空港から市内へは車で20分ほどの所要時間ですが、ツアー以外ではタクシーを利用するのが一般的です。タクシーは黙っていると法外な料金を要求することもありますから、必ず発車前にメーター使用を要求しましょう。市内までは約5ドル程度です。ただし、夜間になるとベトナム人でもメーター利用では乗せて貰えないこともあり、その場合には交渉となりますが、おおよそ7ドルくらいがその相場です。

ホーチミンシティの中心部は、およそ2キロ四方のエリアに入りますから、無理すればすべて徒歩で移動できますが、暑さなどでへばってしまったりしますし、時間の有効活用という点でもタクシーなどの交通機関を利用するのが望ましいです。朝夕のひどい交通ラッシュ時には到底利用できませんが、市内は広い道路が整備されているため、日中は行き先の交通渋滞状況によってタクシーや路線バス、時にはバイクタクシーなども選択肢に入れてみるのがいいでしょう。

ホーチミンシティを走る約1万台のタクシーには、ほとんどメーターが付いていますから、きちんと使ってもらえたら、かなりリーズナブルに市内を移動することができます。会社によって違いはありますが、基本料金は1万2千ドンくらいです。ただ、中にはメーターを使わないでかなり高値でぼってくるドライバーもいますから、そんな時には交渉で食い下がらないでさっさと他のタクシーを探すのが得策です。

市内では現在のところはバスが唯一の公共交通機関で、将来的には地下鉄と高架鉄道を整備する計画がありますが、実施されるのは相当先になりそうです。バスの路線は数多くあり、市内の殆どの地区をカバーしていますが、交通渋滞の緩和を目的として、最近になって市内循環バスがより多く走るようになりました。料金も各路線ごとに3千ドン均一と安く、路線さえ分かれば利用する価値は充分あります。市内にあるいくつかのバスステーションでは、バス用の路線地図を用意しているところもありますから、多く利用する場合には出向いて入手しておくといいですね。

ホーチミンシティの移動手段
以前はベトナムといえば、シクロ(3輪自転車タクシー)というイメージがあり絵葉書にもよく描かれていたものですが、最近はあまり見かけることがなくなってきました。悪質なドライバーも多くて、1時間で2万ドンの約束がいつの間にか1時間で20ドルに変わっていたというようなトラブルも私自身の経験も含め数多く見受けられたものです。
最近では、シクロに代わってセオムと呼ばれるバイクタクシーが全盛となっており、シクロは観光用に欧米人などが時に利用しているくらいです。なお、バイクタクシーも交渉が必要で、シクロと同様に中には法外な料金を要求してくる悪質なドライバーもいますから、乗る前の交渉には注意が必要です。

ホーチミンのホテル
ホーチミンシティでの短期滞在には、フランス領インドシナ時代の香り漂うコロニアルなホテルから近代的な大規模のゴージャスなホテル、また小規模な中級ホテルやエコノミーホテル、さらにゲストハウスまで、種類も豊富でそのグレードも様々な宿泊施設があります。1泊当たりの宿泊料金は、高級タイプで100USドル以上、小規模な中級ホテルで40~60USドル、エコノミーホテルで10~30USドル、ゲストハウスの個室で5~10USドル程度、ドミトリータイプなら3ドルくらいで利用できますから、目的や予算に応じてセレクトすることができます。

一部の郊外タイプを除き、殆どのホテルはドンコイ通りやファングラーオ通りなど、市内の目抜き通りやその周辺の旅行者が集まるエリアに位置していますから、観光や街歩きなどのアクセスに便利なところが多いです。ただ宿泊費については、これまでは周辺アジア諸国と同様に、そのリーズナブルさが大きなメリットだったのですが、ここ1年ほど前からかなり値上げし始めたところもあります。これについては、外国人観光客の減少に繋がるということで、市政府では是正指導に乗り出しているようです。

ドンコイ通り周辺ホテルといえば、サイゴン川の畔に建つマジェスティックホテルやコンチネンタルホテルといった、ホーチミンシティのシンボルともなっている魅力一杯のクラシカルホテルが有名ですが、その他にも中・高級ホテルが集中しています。片やファングラーオ通り周辺では、ベトナム最大規模のニューワールドホテルのような高級ホテルもありますが、中級のミニホテルやリーズナブルなエコノミーホテルが殆どで、さらにバックパッカーご用達のゲストハウスも幾つかの小さな通りに軒を連ねています。この中級以下のグレードのタイプでは、同様の料金でも部屋のレベルや清潔度など宿泊施設によってかなり差がありますから、事前に宿泊情報などよく調べた上で利用するようにしましょう。

ホーチミンシティは東南アジアらしい喧騒と活気の溢れる街ですが、かつて仏領インドシナの経済都市として発展してきた経緯から、コロニアルな雰囲気も満ち溢れている魅力的な街です。歴史的なホテルやヨーロッパの19世紀を代表する様式の建造物が街の中心部に点在しており、そうしたエリアには年代を経た色濃い街路樹が涼しげに大きな木影を作って和やかな雰囲気を形作っています。こうした優雅な雰囲気と騒々しい街中のギャップを一度に味わうことができるのが、この街の大きな魅力ですね。

また、ホーチミンはベトナム最大の都市ですが、バンコクやクアラルンプールなどのアジアの大都市と比べると、こじんまりとしていて無理すればだいたいの所は歩いて回れる位の広さの街です。さらに、比較的小さなエリアに観光ポイントと繁華街が集中していますから、観光にショッピング、グルメ探訪などの目的での街歩きも効率的に楽しめます。ただ、季節によっては日中の日差しは暴力的な厳しさで、街中を走り回るバイクの群れが吐き出す排気ガスと騒音が重なると、そんな季節には午後の一番気温の高い時間帯はとても街歩きできるような状態ではありません。

ベトナムでは最近特にカフェが流行で、ベトナム資本以外にも外資のフランチャイズも出てきていますから、時々は一息ついて疲れた身体をリラックスさせながらの街歩きをお勧めします。また、暑いときに効率的に観光スポットを巡るには、上手く交通機関を利用したり、現地に数多くある旅行代理店で様々なデイツアーに参加するのも賢明な選択肢です。それと、街歩きで気をつけることは、ホーチミンのバイクの交通量は凄まじくて、信号の少ない広い道路で波のようにひっきりなしに押し寄せてきます。

こうしたバイクや車の流れを横切って広い道を向こうへ渡るのには、少しずつ波の途切れを見計らって進むのですが、直近の流れを見極めては進み、を繰り返して渡ります。最初はうまく要領がつかめませんからローカルの人のあとに続くようにしましょう。歩行者無視のアジア式交通ルールですが、バイクや車は案外歩行者を見ていて危ないときには止まってくれます。とはいえ、慣れてきても、無理せず流れを見極めて安全第一で渡りましょう。

ホーチミン街角散策ホーチミンエリアガイドホーチミンは仏領時代のコロニアルな雰囲気と、アジアの喧騒と活気を併せ持った魅力的な都市です。街の中心エリアはさほど広くなく、繁華街随一のドンコイ通り界隈や外国人旅行者の多いファングーラオ通り界隈は、歩いて巡ることもできます。両エリアとは少し離れますが、ベトナム最大の中華街を持つチョロン界隈も外せない散策スポットです。

ドンコイ通り界隈は、旧仏領インドシナ時代からの壮麗な建造物と近代的な高層ビルが混在したホーチミンシティの中心地です。街を北東から南西に対角線状に横切るレロイ通りとレタイントン通り、その2つの通りと90度交差して北西から南東に伸びるドンコイ通りとグエンフエ通りの2つの通りを中心にして、洒落た目抜き通りのエリアが広がっています。この界隈には、レトロな様式の公営高級ホテルや外資の近代的な高級ホテルをはじめ、各国レストランやカフェ、デパート、高級ショッピング街、ファッションストリート、観光名所などが集中しています。

この界隈の街歩きには、クラシカルなコンチネンタルホテルの通りを挟んだ向かいにある市民劇場あたりから始めるのをお勧めします。19世紀末のフランス統治時代に建造された市民劇場は、かつてはオペラハウスや国会議事堂として使われていましたが、今はコンサートなど市民の憩いの場として使われています。観光施設の集中する目の前のドンコイ通りを北西へ向かうと、最初に交差するのがレタイントン通りで、交差点から左手方向には19世紀末建造の瀟洒な人民委員会庁舎が臨めます。交差点をってアートギャラリーのあるチラン公園を右手に見ながら進むと次第に落ち着いた街並みに変わります。

ドンコイ通り界隈を歩く
次に交差するリートゥチョン通を左に行けば、5分ほどで革命博物館です。曲がらずに更に上り坂のドンコイ通りを進めばドンコイ通りの終点、三叉路となるグエンユー通り向かいに建つロマネスク様式の聖母マリア教会と巨大な聖母マリア像が見えてきます。
教会右隣にある中央郵便局も、19世紀末に建てられた荘厳な名建造物として見逃せません。教会を中心としたロータリーの左に続く並木道のレユアン通りの先には、旧サイゴン政権の旧大統領官邸、現在の統一会堂に至ります。平和な今では想像もつきませんが、ここはかつて北ベトナム軍と南ベトナム民族解放戦線が突入し、サイゴンが陥落したベトナム戦争終結の象徴ともいえる建物で、現在のベトナムのシンボル的な建物と言えるでしょう。

市民劇場からドンコイ通りを南東に進むと、賑やかな通りの両側には雑貨屋さんやスピード仕上げのアオザイ屋さんなど観光客向けのショップが軒を連ねており、垢抜けたファッションブティックなども点在しています。やがて見えて来るドンユー通りを左手に入ると、お洒落なカフェやレストラン街の中にイスラム寺院のサイゴンセントラルモスクが臨めます。ドンコイ通りを更に進むとやがてサイゴン川の畔に並行して走るトンドクタン通りに突き当たります。

その三叉路の右手には、ベトナム戦争時代に世界中の特派員が集まっていたことでも有名なマジェスティックホテルがあります。アールデコ朝の落ち着いた佇まいのホテルで、その最上階のラウンジでサイゴン川を眺めながらお茶でほっと一息つくのもいいでしょう。すぐそばの川畔にはクルーズ乗り場があり、夜のクルーズで豪華なひと時を味わうのもいいでしょう。また、クルーズ乗り場の近くにある対岸へのフェリーに乗って、ホーチミン市民の庶民的な日常を垣間見るのもいいでしょう。

ファングーラオ通り界隈は、バンコクのカオサン通りと同様に、かなり以前から世界中からバックパッカーがやってくる安宿街として知られている庶民的なエリアです。伝統的安宿街として有名なファングーラオ通りとその南を平行して走るブイヴィエン通り、その2本と直角に交わって両通りを繋いでいるデタム通りの周辺一帯が、この街の中心エリアです。瀟洒な雰囲気のするドンコイ通り界隈と比較すると、この辺りは対照的にとても庶民的で騒がしい街です。この辺りで特に気をつける必要があるのは交通量で、ホーチミン中心部の交通量は凄まじく特にバイクの量は半端ではありませんが、そうした物凄い数のバイクが特にうるさく騒がしくビュンビュン行き交っているのがこの辺りの通りです。

ドンコイ通り方面からファングーラオ通りまで向かうとよく分かりますが、高級なショップの続く通りの眺めから徐々に庶民的な商店が並ぶ街並みへと変わり、しばらく行くとさらに粗末な家並みへと変わって、やがてファングーラオ通りへの入口であるロータリーに到着します。ファングーラオ通りといえば、かつては古い建物の安宿が軒を連ね、通りはバックパッカーで相当賑わっていましたが、現在は通りの北側が再開発されていることもあって、今では街の中心はデタム通りやブイヴィエン通りに移ってきています。

今でもこのエリアには、リーズナブルな旅のスタイルの外国人旅行者が数多く滞在していて、ミニホテルやゲストハウス、インターネット屋、旅行代理店、バックパッカー向けの各国食堂、日本料理店などが集中しています。とはいえ、外国人居住区と化したバンコクのカオサン通りとは違い、ファングーラオでは天秤棒でフルーツや食べ物を担いで売り歩くおばちゃんや、路地にアオザイ姿の高校生の姿を見かけたりと、ローカルの人々の庶民の暮らしが並行して息づいていることでしょう。

最近では、格安ツアーで有名なシンカフェのあるデタム通りのビルが次々と新しくなり、洒落たカフェやブティックも続々登場して、旅行代理店もたくさん集まりこの辺り一番の賑わいを見せるようになっています。この通りには特にカフェが多く、様々な装いのカフェで思い思いに寛いだり情報交換する旅人達の姿が多く見られます。また、通りや少し入った路地に清潔で新しいリーズナブルなミニホテルが増えてきたことからか、少し前までの趣とは違ってきて、バックパッカーではない小奇麗なエコノミーツーリストも数多く闊歩するようになって来ました。

ホーチミンの繁華街、ドンコイ通りエリアとファングーラオ通りエリアは隣接していて歩いても行き来できますが、もう一つの繁華街であるチョロンはこの2つのエリアから約5キロ離れています、気温の高い時期にそれらのエリアからこちらへ向かう場合には、ぜひ交通機関での移動をお勧めします。私もある5月の暑い昼下がりに、ファングーラオ通りエリアからチャンフンダオ通りをシクロの誘いを断りながらひたすら歩いて向かい、途中でへばって熱射病に掛かりかけたことがありますから。

チョロンは17世紀の後半頃から多くの華僑が住みはじめ、それ以来中国色の濃い街並みとなって発展してきました。中華街というと極彩色の派手な街並みを思い浮かべますが、チョロンはそれほど煌びやかなエリアではありません。とはいえ、アジアらしい喧騒で賑わっている歩いていて面白い街並みです。また、チョロンは大問屋街としても有名で、街の西にあるビンタン市場を中心に、その周りにも小さな店がごちゃごちゃとひしめき合っていて、この辺りはまさにアジアの混沌としたカオスという感じです。

規模としてはファングーラオ通り周辺のベンタイン市場がホーチミン最大ですが、ローカル色の強いのはやはりここビンタイ市場でしょう。それに街中から商売人が買い付けに来る卸市場も兼ねていて、ホーチミンで最も活気溢れる市場だと思います。扱っているのは日用品に生鮮を含めた食料品全般、狭い迷路のようになった1階を巡ると干し海老の匂いが漂ってきたりと生活感いっぱいです、他には化粧品や衣料品が中心で、ホーチミン庶民のほぼ生活全般を賄っている市場です。ところで、チョトンとは、大きな市場という意味で最初はビンタン市場のことを指す言葉だったのですが、それがいつしかこの街の名前になったのです。

ビンタイ市場を起点とすると、チャンフンダオ通りが街歩きの中心となりますが、通り沿いの布製品の問屋街やすぐ近くのフンフーン通りにある漢方薬の問屋街も覗いてみると、その圧倒的な量と種類の多さはとても迫力があります。
ビンタイ市場からチャンフンダオ通りに出ると、すぐ西にチャダム教会があります。西洋風の荘厳な教会ですが、中国っぽい門には漢字で「天守宮」と書かれており、中華街のキリスト教会らしい面白い取り合わせです。

そこから布問屋街を右手に見て通りを東へ向かい、路地を左に折れるとティエンハウ廟が見えてきます。18世紀に建造されたこの辺りで最も中国らしい雰囲気を持つ道教寺院で、海の航海安全を司る女神の天后が祀られています。この辺り一帯までがチョロンの一番賑やかなエリアで、街を歩いているとそこかしこからいい匂いが漂ってきます。チョロンはベトナム最大の中華街ですから当然中華料理も充実していて、朝の飲茶や屋台料理をちょっと摘まみまがらそぞろ歩き、なんてのも楽しいです。

ホーチミンはベトナム最大の商業都市で、国内各地から様々な手工芸品が集まってきます。ベトナムといえば、中国よりも更に手の込んだ刺繍やビーズ製品、陶器といった職人仕事をしっかり感じられる手工芸品が有名ですが、他にもセンスのいい衣料品や、アジアン雑貨、オーダーメイドのアオザイなど、お買物三昧でも魅力一杯のホーチミンです。アジアン雑貨といえばホーチミンと言われるように、ベトナムらしいきれいで精密な細工の雑貨が、日本では考えられないような価格で手に入ります。

街歩きの楽しみに、そうしたショップ巡りは欠かせません。お土産用のリーズナブルなものと一味違うものを探すなら、やはりドンコイ通りやレロイ通り、グエンフエ通り周辺に数多く点在するセンスのいい雑貨店をのぞいてみましょう。ドンコイ通りやレタイントン通りには、ブランドショップも建ち並んでいますし、フランスの最新ファッションにベトナムテイストをつけ加えた衣料ショップもあります。ホーチミンのお洒落な若者が集うファッションストリートになっているレロイ通りでは、最新のベトナムファッションを扱うショップが揃っていますから、日本にはないキュートな服を探すのもいいですね。

ドンコイ通りには、アオザイをオーダーできる高級テーラーもあり、上質のベトナムシルクを使ったレベルの高いエレガントなアオザイのオーダーメイドができます。もし生地の見立てができるなら、ビンタン市場近くにある布問屋街の生地屋で選んだものを持ち込むこともできます。もちろん、市場周辺にもアオザイのオーダー店は点在していて、こちらの方ではかなりリーズナブルに作ることができます。

またドンコイ通りには、サヴィコキンドーというベトナム随一のショッピングモールがあり、観光客やホーチミンの若者達で賑わっています。カフェやレストランなども入った複合モールですから、暑いときにはここで涼みながらお茶したりショッピングしてブラブラ過ごすのもいいものです。また少し規模は小さいですが、聖母マリア教会の裏手にもダイアモンドプラザというデパートがあり、こちらは世界の時計や香水、家電など高級品の専門デパートになっています。

旅行三昧
ホーチミンホーチミンはベトナム第1の商業都市ですから、全国から精密な手工芸品やシルクなどが集まっています。ハイセンスな街らしく、洒落たアジアン雑貨やキュートなファッションも見逃せません。また、お土産にも最適なキッチュで質の高いものがリーズナブルな価格で手に入れることのできる買物天国です。アジア料理とは一味違うフランスのエッセンスが入ったベトナム料理やカフェ文化と、グルメにも魅力一杯の街です。

ホーチミンでは、お土産にも最適なリーズナブルな日用品やちょっとした小物にも魅力的なグッズが沢山あります。そうしたものはビンタン市場やペンタイン市場周辺で探すのが一番で、特にドンコイエリアとファングーラオ通りエリアの間にあるペンタイン市場は観光市場とも言われるほど品揃えが豊富です。ペンタイン市場では、ビンタン市場には見られないような洒落た細工のバッグやサンダル、雑貨、衣料品、ベトナム特産コーヒーなどの食料品、貴金属などが揃っています。

反対に、ローカルの庶民が使うようなキッチュな調理具や小物類などはビンタン市場の方が品揃えが豊富です。何を見るかによって探索場所をうまく使い分けて、満足できるものをゲットしましょう。こうした市場で売っているのと同じものがドンコイ通り界隈のお土産物屋さんにも並んでおり、値段を比べてみると市場で買うほうが断然お徳です。ところが、ホーチミンの街中の市場や商店では一般的に定価表示がありません。彼らは悪気はないのですが、買い手が相場を知らなければ同じベトナム人相手でもとんでもない価格を提示してきますから、買い手が外国人観光客だったらボリボリ価格になるのは推して知るべしです。

そこでまずはドンコイエリアにある国営デパートのトゥオンサータックで、おおよその値段のチェックをしておくのです。国営デパートでは価格表示がありますから、それを参考にして市場などでの値段交渉に臨むといいですね。それと、できるだけ同じ店で数をまとめて購入する、というのもお得な買物のコツです。ただし、安く買ったけど粗悪品だったでは気分も落ち込んでしまいます。ローカル庶民の日常使っているようなグッズならまず大丈夫ですが、細工物などは買う前に作りをしっかりチェックしてからにしましょう。

ベトナムは古くから中国文化の影響を受けてきましたが、フランス統治時代にはフランス料理からも大きな影響を受けました。アジアには似通った料理が数多くありますが、ベトナムはそうした環境でアジアでも独自の食文化作り上げてきています。タイ料理ほど辛くはなく、しつこくもなく、素材もお肉やシーフード、野菜のバランスがよく、私達日本人の口にもかなり馴染む料理だと思います。一口にベトナム料理と言っても、伝統的なものには北部と南部では使う素材も味もかなり違いますし、中部のフエ宮廷料理などはかなり中国料理と近いものがあります。

ホーチミンの街中には、そんなベトナム料理を楽しめるレストランが星の数ほどあり、シックな高級店や新ベトナム料理とも言えるキュイジーヌの店、ゴージャスな宮廷料理などハイクラスのお店から、炒飯や麺料理、ベトナム風お好み焼きとも呼ばれるバイン・セオなどが気軽に味わえる大衆食堂のようなお店まで、予算や気分で様々な形態が選べます。麺料理といえば、ベトナムでは米の粉からできたフォーが有名ですが、ホーチミンでは本場のハノイ風のものからシーフードを使った南部風まで、大手チェーン店や庶民的食堂、街角の屋台などいたるところで楽しめます。

また、フランス統治時代の名残りもあり、かなり本格的なのがフランス料理店で、しっかりしたコース料理からアジアンフレンチまで揃っています。ちょっと日本料理が恋しくなった、なんて時にはファングーラオエリアに行けば、リーズナブルな価格で定食物などもいただけます。ところで、ホーチミンのレストランではかなり高級なところでもドレスコードを要求されることは殆どありませんし、マナーも煩いところはありません。また予約も不要のところが殆どですから、割と気軽な気持ちで出かけられます。

ベトナムといえば、南国フルーツが美味しいことでも有名ですが、カットしたフルーツや、そのフルーツを使ったドリンクやスイーツが街角のお店で気軽に味わえますから、街歩きでヒートアップした身体を癒すには最適です。また、街を歩いていると様々な屋台や売り子を見かけますが、私はベトナム風アンミツとも言われる小豆や蓮の実、果物の入った冷たいチェーに目がなくて、その売り子を見かけると黙って通り過ぎることができずにいつもそこで小休止してしまいます。できたての柔らかい豆腐に黒蜜をかけて生姜の薄切りの入ったデザートが好きな友人もいました。

オヤツとしてよく食べていたのが、フランスパンにパテや野菜などのベトナムの具を挟んだベトナム風サンドイッチのバイン・ミーで、朝食や昼食にしても最適です。それと、ホーチミンでは忘れてはならないのがカフェで、フランス統治時代からカフェ文化に華が咲いていましたが、世界第二位のコーヒー豆生産国でもあり、近年TURNG・NGUYENというベトナム資本のフランチャイズチェーン店が街のあちこちで見かけられます。

街角のコーヒー屋台でもよく見かける、練乳入りカップにフィルターをのせて濃いコーヒーを落とす方式が売りですが、暑い国ではこうした甘くて濃いコーヒーが意外と美味しいのです。ドンコイ通り界隈では、洒落たフレンチ・ヴィラ風のカフェやエスプレッソマシンを導入した外資のカフェもありますし、またファングーラオ通り界隈ではリーズナブルでのんびりしたカフェもありますから、コーヒー好きな人には様々なカフェ巡りなども楽しいですね。

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